ベトナムの対米貿易黒字、2025年に1,782億ドルへ急拡大、44%増
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ニュース 2026年3月22日 3分で読めます

ベトナムの対米貿易黒字、2025年に1,782億ドルへ急拡大、44%増

"2025年、ベトナムの対米貿易黒字が前年比44%増の1,782億ドルに達し、過去最高を記録した。米国の対中関税発動後、サプライチェーンのシフトが加速したことが主な要因。ベトナムは米国の最大の貿易赤字相手国となっている。"

ベトナムの対米貿易黒字、2025年に44%増の1,782億ドルへ

2025年、ベトナムの対米貿易黒字が1,782億ドルに達し、前年の1,235億ドルから44%急増したことが明らかになった。これにより、ベトナムは月間ベースで米国にとって最大の貿易赤字相手国となった。この急激な増加は、米国の対中追加関税発動以降、世界のサプライチェーンがベトナムへとシフトしている現状を浮き彫りにしている [1]。

サプライチェーンシフトの加速が背景

米中間の貿易摩擦が激化する中、多くの多国籍企業が生産拠点を中国からベトナムへと移管する動きを加速させている。人件費の安さ、安定した政治状況、そして政府による積極的な外資誘致策が、ベトナムを魅力的な代替生産地として押し上げた。

この結果、電子機器、家具、衣類、履物など、これまで中国で生産されていた多くの製品がベトナムで生産され、米国へ輸出されるようになった。2025年の輸出入総額は9,301億ドルに達し、過去最高を記録。特に米国およびEU市場での機会が拡大している [2]。

貿易不均衡に対する懸念

一方で、この急激な貿易黒字の拡大は、米国側からの警戒感を高める可能性もある。過去に米国は、為替操作や不公正な貿易慣行を理由に、ベトナムを「為替操作国」に認定するなどの圧力をかけてきた経緯がある。

ベトナム政府は、貿易の持続可能性を確保するため、国内産業の高度化や輸出先の多角化を推進している。また、米国からの輸入を拡大することで、貿易不均衡を是正する努力も求められている。

専門家は、ベトナムが今後も安定した成長を維持するためには、サプライチェーンのハブとしての地位を固めると同時に、米国との良好な通商関係を維持することが不可欠だと指摘している。今後の米国の対ベトナム通商政策の動向が注目される。


出典:

[1] The Viet Media. "Vietnam is now America's largest single-month trade deficit source". 2026年3月22日. https://www.facebook.com/TheVietMedia/posts/vietnam-is-now-americas-largest-single-month-trade-deficit-sourcein-early-march-/1342897804526301/

[2] VNTRADETOCA. "Vietnam’s import-export outlook 2026: Great opportunities in US and EU markets". 2026年3月15日. https://vntradetoca.org/en/vietnams-import-export-outlook-2026-great-opportunities-in-us-and-eu-markets/

出典: VIR, Reuters

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