"JLLの最新レポートによると、ベトナム北部の物流倉庫市場では2026年に約68万3,000㎡の新規供給が見込まれる。メープルツリー、SLP、BWIDなど大手デベロッパーが供給を主導。2025年Q4の平均成約賃料は月額4.9ドル/㎡(前年同期比+6.6%)で、2025年通年のネット吸収面積は23.6万㎡(前年比+13%)と堅調な需要を示した。製造業・3PLからの安定した需要が市場を支えている。"
製造業と3PLが牽引するベトナム北部の物流不動産市場
JLLの最新レポートによると、ベトナム北部の物流倉庫市場は、2026年に約68万3,000平方メートルの大規模な新規供給が見込まれています。製造業およびサードパーティー・ロジスティクス(3PL)事業者からの安定した需要を背景に、市場は活況を呈しています [1]。
大手デベロッパーが供給を主導、賃料も上昇傾向
2026年に予定されている新規供給の多くは、メープルツリー(Mapletree)、SLP、BWインダストリアルデベロップメント(BWID)といった大手デベロッパーによるものです。これにより、市場の競争は激化する可能性がありますが、高品質な物流施設への需要は依然として高く、安定したリース活動が続くと予測されています。
2025年第4四半期の平均成約賃料は、1平方メートルあたり月額4.9米ドルに達し、前四半期比で1.5%、前年同期比で6.6%の緩やかな上昇を記録しました。この賃料上昇は、主に新規に完成した高品質な物件の価格設定が市場を牽引したことによるものです。
| 指標 | 2025年Q4 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 平均成約賃料(月額/㎡) | 4.9米ドル | +6.6% |
| 総供給面積 | 204万㎡超 | - |
| 年間ネット吸収面積(2025年) | 23.6万㎡ | +13% |
旺盛な需要と市場の安定性
2025年第4四半期のネット吸収面積(新規契約面積から解約面積を引いたもの)は約12万5,000平方メートルに達し、年初3四半期の合計を上回る力強い結果となりました。これにより、2025年通年のネット吸収面積は23万6,000平方メートル(前年比13%増)となり、市場の堅調な需要を示しています。
特に、年末商戦期には小売業者、3PL、Eコマース事業者からの倉庫需要が増加し、市場の成長を後押ししました。製造業の活動が引き続き需要の主な牽引役であることに加え、多様なテナントからの需要が市場の安定性を支えています。
参考文献
[1] Real Estate Asia, "Vietnam North logistics pipeline set to expand by 683,000sqm in 2026", https://realestateasia.com/industrial/news/vietnam-north-logistics-pipeline-set-expand-683000sqm-in-2026
