ベトナムIT業界の給与水準2026、AI人材の需要急増でシニアエンジニアは月額4,500ドル超
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市場分析 2026年2月23日 3分で読めます

ベトナムIT業界の給与水準2026、AI人材の需要急増でシニアエンジニアは月額4,500ドル超

"ベトナムIT業界の給与水準は2026年にAI人材の需要急増により上昇し、シニアエンジニアの月額給与は4,500ドルを超える水準に達しています。"

ベトナムIT業界の給与水準2026、AI人材の需要急増でシニアエンジニアは月額4,500ドル超

ベトナムIT業界
画像出典: Vietnam IT Salary Report

ベトナムIT業界の給与水準は、2025-2026年にかけて全体的には微減(-1.1%)したものの、AI/MLエンジニアやCTO/CIO/VPoEなどの高度な技術職では引き続き高い給与水準を維持しています。特にAI人材の需要が急増しており、GenAIブームにより最高の成長カテゴリーとなっています。ホーチミン市のシニアレベル(7-10年経験)では、Senior Fullstack Developerが月額3,800ドル、AI/MLエンジニアが月額4,500ドル、CTOが月額8,000〜14,000ドルとなっています。IT・デジタルと物流分野では高い賃金上昇が見込まれる一方、観光や建設は低調で、業種間格差が拡大しています。

平均IT給与、月額43.2百万VND(約2,040ドル)

ITviecが実施したIT給与レポート2025-2026によると、ベトナムのIT専門家の平均給与は月額43.2百万VND(約2,040ドル)で、前年比-1.1%の微調整となりました。この調査は、1,839人のIT専門家、フリーランサー、IT学生、HRリーダー、CxOを対象に、2025年5月27日〜7月31日、10月21日〜11月11日に実施されました。回答者1人あたりの調査時間は15〜20分でした。

全体平均では、年収約166〜2,930ドルとなっており、職種や経験年数によって大きな差があります。特に、リーダーシップ・管理職とソフトウェア開発職では、経験年数に応じて給与が大幅に上昇する傾向があります。一方、テスティングやIT Support/Helpdeskなどのサポート職では、給与水準が比較的低い傾向があります。

CTO/CIO/VPoE、月額101.25百万VND(約4,800ドル)でトップ

職種別給与水準では、CTO/CIO/VPoEがベトナムIT業界の給与トップで、月額中央値101.25百万VND(約4,800ドル)となっています。IT部門長の給与は53.6百万VND(約2,040ドル)で、全業界で最高です。その他のリーダーシップ・管理職では、IT Managerが月額50.25百万VND、Tech Leadが月額51.8百万VND、Project Leader/PMが月額50.1百万VNDとなっています。

リーダーシップ・管理職の給与は、経験年数に応じて大幅に上昇します。例えば、Tech Leadは経験1-2年で月額45.3百万VNDですが、8年以上の経験者は月額68.45百万VNDに達します。Project Leader/PMは経験1年未満で月額17.2百万VNDですが、5-8年の経験者は月額58.45百万VNDとなっています。

ソフトウェア開発職、Back-end Developerが月額37.8百万VND

ソフトウェア開発職では、Back-end Developerが月額37.8百万VND、Full-stack Developerが月額37.25百万VND、Mobile Developerが月額36.85百万VND、Front-end Developerが月額34.8百万VND、Embedded Engineerが月額34.35百万VND、Game Developerが月額33.35百万VNDとなっています。

Back-end Developerは、経験1年未満で月額12.4百万VNDから、8年以上で月額54.9百万VNDへと成長します。Embedded Engineerは、経験1年未満で月額21.4百万VNDから、8年以上で月額60.65百万VNDへと進展します。ソフトウェア開発職は、経験年数に応じて給与が大幅に上昇する傾向があり、特に8年以上の経験者は高い給与水準を維持しています。

Product Owner/Manager、8年以上の経験者は月額75百万VND

プロダクトマネジメント職では、Product Owner/Managerが月額中央値50.1百万VNDで、8年以上の経験者は月額75百万VNDに達します。Business Analystは月額30百万VNDで、経験1年未満で月額12.2百万VND、8年以上で月額41.35百万VNDとなっています。

Product Owner/Managerは、経験年数に応じて給与が大幅に上昇する傾向があり、特に8年以上の経験者は高い給与水準を維持しています。プロダクトマネジメント職は、ビジネスと技術の両方の知識が求められるため、高い給与水準が設定されています。

Data Engineer、経験3-4年で月額56.9百万VND

データ分析職では、Data Engineerが経験3-4年で月額56.9百万VNDに達します。Data Analyst/Scientist/BI Analystは月額40.65百万VNDで、経験1-2年で月額23.8百万VND、5-8年で月額42.5百万VNDとなっています。データ役割は引き続き強力で、安定した給与水準を維持しています。

データ分析職は、ビッグデータやAIの普及により、需要が高まっています。特に、Data Engineerは、データパイプラインの構築やデータインフラの管理を担当するため、高い給与水準が設定されています。Data Analyst/Scientist/BI Analystは、データ分析やビジネスインテリジェンスを担当し、企業の意思決定を支援する重要な役割を果たしています。

AI/MLエンジニア、最も採用が難しい職種

2026年の主要トレンドとして、AI人材の需要急増が挙げられます。AI/MLエンジニアが最も採用が難しい職種で、GenAIブームにより最高の成長カテゴリーとなっています。ベトナム国内では月額1,600〜3,200ドル以上、グローバルでは年収120,000〜200,000ドル以上となっています。ホーチミン市のシニアレベル(7-10年経験)では、AI/MLエンジニアが月額4,500ドルとなっています。

AI/MLエンジニアは、機械学習モデルの開発、AIアルゴリズムの実装、データサイエンスの応用などを担当します。GenAIブームにより、企業はAI人材の確保に積極的に取り組んでおり、給与水準も急速に上昇しています。AI/MLエンジニアの需要は、今後も高まると予測されており、ベトナムIT業界の成長を牽引する重要な職種となっています。

IT採用需要、回復の兆し

IT採用需要の楽観的な兆候として、採用需要が回復している分野が確認されています。どの役割が牽引力を取り戻しているか、どの役割が安定しているか、企業がより安定した市場に向けてどのように準備しているかが注目されています。特に、AI/MLエンジニア、Data Engineer、Product Owner/Managerなどの高度な技術職では、採用需要が高まっています。

一方、テスティングやIT Support/Helpdeskなどのサポート職では、採用需要が比較的低調です。企業は、高度な技術職を優先的に採用し、サポート職はアウトソーシングや自動化で対応する傾向があります。IT採用需要の回復は、ベトナムIT業界の成長を示す重要な指標となっています。

AIによる企業戦略への影響

AIが企業のルールを書き換えています(戦略的優先事項からHR業務まで)。IT専門家がAIを日常業務に急速に導入しており、業務効率の向上や新しいビジネスモデルの創出につながっています。特に、GenAIの普及により、企業はAIを活用した新しいサービスや製品を開発しており、AI人材の確保が競争力の鍵となっています。

AIによる企業戦略への影響は、IT業界だけでなく、製造業、金融業、小売業など、あらゆる業界に及んでいます。企業は、AIを活用してデータ分析、顧客サービス、業務自動化などを進めており、IT専門家の役割も変化しています。AI時代において、IT専門家は、技術的なスキルだけでなく、ビジネス理解や創造性も求められています。

業種別給与上昇率、IT・デジタルと物流が高成長

業種別給与上昇率(2026年予測)では、IT・デジタルと物流が高い賃金上昇が見込まれています。一方、観光や建設は低調で、業種間格差が拡大しています。IT・デジタル分野は、AI、クラウド、サイバーセキュリティなどの技術革新により、高い成長が期待されています。物流分野は、eコマースの普及により、需要が高まっています。

観光や建設は、コロナ禍の影響やマクロ経済の不確実性により、低調な成長が予測されています。業種間格差の拡大は、ベトナム経済の構造変化を示しており、IT・デジタル分野への人材シフトが進んでいます。企業は、高成長分野への投資を強化し、低調分野からの事業転換を進めています。

ベトナムIT人材、日本の1/3〜1/2のコストで採用可能

ベトナムIT人材は、日本の1/3〜1/2のコストで採用できる地理的優位性を持っています。人月単価は27〜45万円で、日本との時差が少ない(2時間)ため、コミュニケーションが取りやすいという利点があります。しかし、年5〜10%程度の昇給が一般的であり、IT人材不足が深刻化しています。

日本企業への影響として、円安の影響下で、ベトナム人エンジニアの単価・給与相場が上昇しており、日本企業にとって、ベトナムIT人材の採用コストが増加しています。日本企業は、ベトナムIT人材の採用戦略を見直し、給与水準の引き上げや福利厚生の改善などを進める必要があります。


参照元:

出典: ITviec

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