"ベトナムのFTSEラッセルによる新興市場(セカンダリー・エマージング)への昇格が2026年9月に予定されており、制度整備が着実に進んでいる。2月3日施行の財務省通達08号で外国投資家の市場アクセスが改善され、外国資金の流入回帰が期待されている。"
ベトナム、FTSE新興市場昇格へ着実に前進—2026年9月の正式昇格に向け制度整備が加速
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- summary: ベトナムのFTSEラッセルによる新興市場(セカンダリー・エマージング)への昇格が2026年9月に予定されており、制度整備が着実に進んでいる。2月3日施行の財務省通達08号で外国投資家の市場アクセスが改善され、外国資金の流入回帰が期待されている。
ベトナムのFTSEラッセルによるセカンダリー・エマージング・マーケット(新興市場)への昇格が2026年9月に予定されており、その実現に向けた制度整備が急ピッチで進んでいる。
最大の進展は、2026年2月3日に財務省が発出した通達08/2026/TT-BTCだ。この通達により、外国投資家はベトナム国内の証券会社に口座を開設することなく、グローバルブローカーを通じてベトナム株式市場に注文を出すことが可能になった。決済はベトナム証券預託清算機構(VSDC)を通じて行われる。また、ノン・プレファンディング(NPF)メカニズムの対象銘柄の制限も撤廃された。これらの改革はFTSEラッセルが新興市場昇格の条件として求めていた要件に直接対応するものだ。
EBCファイナンシャルグループのアジア太平洋ディレクター、サミュエル・ハーツ氏は「2025年の外国資金の大規模な流出は、グローバルポートフォリオの再編という文脈で理解すべきだ」と述べ、2026年には外国資金の流入回帰が期待されると分析している。実際、2025年は約50億ドルの外国資金が純流出したにもかかわらず、VN-Indexは40%以上上昇しており、国内流動性と企業業績の強さが市場を支えた。
バリュエーション面でも魅力がある。2026年の予想PERは約12.7倍と、過去5年平均の14.5倍を下回り、タイやインドネシアなど地域の競合市場と比較しても割安水準にある。また、2026年の企業利益成長率は16〜20%が見込まれており、リスク調整後リターンの観点からも外国機関投資家の注目を集めている。
3月にはFTSEラッセルの中間レビューが予定されており、その結果が9月の正式昇格に向けた重要な節目となる。MSCIによるウォッチリスト入りも2026年6月に期待されており、実現すれば外国資金の流入がさらに加速する可能性がある。



