"ベトナムの2026年1〜2月のFDI実行額は前年同期比8.8%増の32.1億ドルと、過去5年間で最高のスタートを切った。新規プロジェクト登録額は61.5%増と大幅に拡大し、韓国とシンガポールが上位を占めた。製造・加工業が実行額の82.7%を占め、高付加価値分野への投資シフトが鮮明になっている。"
title: "ベトナムのFDI実行額、1〜2月に32.1億ドルで5年ぶり高水準—韓国・シンガポールが上位"
summary: "ベトナムへの海外直接投資(FDI)が好調な滑り出しを見せている。2026年1〜2月のFDI実行額は、前年同期比8.8%増の32.1億ドルに達し、過去5年間で最高を記録した。特に製造・加工業が全体の82.7%を占め、経済成長を力強く牽引している。新規登録額では韓国がトップに立ち、シンガポールが続くなど、アジアからの投資が活発化している。"
category: "ニュース"
subcategory: "経済・市場"
image: "/home/ubuntu/vietnam_insight_20260308/fdi.jpg"
source: "https://theinvestor.vn/vietnams-2-month-fdi-disbursement-hits-5-year-high-d18537.html"
2026年序盤、FDI実行額が過去5年で最高を記録
ベトナム経済の力強い成長を裏付けるように、2026年1〜2月期の海外直接投資(FDI)実行額が、前年同期比8.8%増の32.1億ドルに達し、過去5年間で最高の水準を記録した。財務省傘下の統計総局(GSO)が金曜日に発表したこのデータは、ベトナムが依然として世界の投資家にとって魅力的な投資先であることを示している [1]。
実行額の内訳を見ると、製造・加工業が26.5億ドルと、全体の82.7%を占めており、ベトナムの産業基盤を支える中核分野であり続けていることがわかる。次いで、不動産業が2億2,350万ドル(7%)となっている。
新規登録額は韓国がトップ、アジアからの投資が活発化
一方で、同期間のFDI登録総額は60.3億ドルと、前年同期比で12.6%の減少となった。ただし、これは既存プロジェクトへの追加投資が減少した影響が大きく、新規プロジェクトへの投資は活発だ。
新規登録プロジェクトの資本金は、前年同期比61.5%増の35.4億ドル(620件)と大幅に増加した。国・地域別に見ると、韓国が13.4億ドル(全体の37.8%)で最大の投資国となり、次いでシンガポールが11億ドル(31.1%)、中国本土が5億2,280万ドル(14.8%)と、アジア諸国からの投資が上位を独占している [1]。
| 国・地域 | 新規登録額 | シェア |
|---|---|---|
| 韓国 | 13.4億ドル | 37.8% |
| シンガポール | 11億ドル | 31.1% |
| 中国 | 5.2億ドル | 14.8% |
地方別ではタイグエン省がトップに
投資先の地方別に見ると、新規登録および追加投資を合わせた総額で、北部のタイグエン省が16.5億ドルでトップに躍り出た。サムスン電子の巨大工場があることで知られる同省は、引き続きハイテク分野での投資を集めているようだ。次いで、同じく北部のバクニン省が8億960万ドル、南部の経済中心地であるホーチミン市が約6億ドル、首都ハノイが5億8,200万ドルと続いている [1]。
2026年の展望:持続的な成長への期待
2025年通年のFDI実行額は、前年比9%増の276.2億ドルと、こちらも過去5年間で最高を記録しており、2026年もこの勢いが続くことが期待される。世界経済の不確実性が増す中でも、ベトナムの安定した政治・社会情勢、豊富な労働力、そして政府による積極的な投資誘致策が、海外投資家からの高い評価につながっている。
特に、製造・加工業への投資集中は、ベトナムがグローバルなサプライチェーンにおける重要性をさらに高めていることを示唆している。今後、政府が進める高付加価値産業への転換政策と相まって、FDIの質的な向上がベトナム経済の持続的な成長を支える鍵となるだろう。
[1] The Investor. "Vietnam’s 2-month FDI disbursement hits 5-year high". 2026年3月7日. https://theinvestor.vn/vietnams-2-month-fdi-disbursement-hits-5-year-high-d18537.html


