ハノイの路面店賃貸市場が回復基調。空き物件が減少も「高賃料の空き家」問題は継続
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ニュース 2026年3月18日 3分で読めます

ハノイの路面店賃貸市場が回復基調。空き物件が減少も「高賃料の空き家」問題は継続

"ベトナム不動産情報サイトの調査によると、2026年に入りハノイの路面店(タウンハウス)賃貸市場が回復傾向を示している。旧市街・ホアンキエム地区などの主要エリアでは空室率が低下し、飲食・小売・サービス業からの需要が戻りつつある。一方で、コロナ禍以降に高騰した賃料水準が依然として維持されており、中小規模の出店者にとっては「空き物件はあるが賃料が高すぎて入居できない」という二極化が続いている。"

ハノイ中心部の路面店、空室率が低下し市場は「温まる」

ベトナム・ハノイのタウンハウス(路面店)賃貸市場が、2026年に入り回復の兆しを見せています。特にホアンキエム区、ハイバーチュン区、ドンダー区といった中心商業地で、長期間空室だった物件の多くに新たなテナントが入り、市場は「温まり始めている」と専門家は指摘しています [1]。

飲食(F&B)業やファッションブランドがこの回復を牽引しており、これまで高額な賃料で借り手のつかなかった好立地の物件が、新たなビジネスの拠点として生まれ変わりつつあります。

市場回復の背景にある「賃料の現実化」

この市場回復の背景には、家主側による賃料の「現実化」があります。CBREベトナムの調査によると、ハノイ中心部の路面店の平均提示賃料は、2025年第4四半期に前期比で1.7%下落しました。パンデミック前の2019年と比較すると、実に30%も低い水準です [1]。

多くの家主が、空室を長引かせるよりも、賃料を下げてでも安定したテナントを確保する戦略にシフトしたことが、市場の流動性を高める要因となっています。

「市場は依然として多くの課題に直面していますが、経済の回復と小売・サービス業の成長が、路面店セグメントの回復を後押ししています。」

CBREベトナム 小売サービス部門シニアディレクター、ファム・ゴック・ティエン氏 [1]

一方で残る「高賃料の空き家」問題

しかし、市場全体が回復しているわけではありません。特にホアンキエム区の「ゴールデンロケーション」と呼ばれる一部のエリアでは、依然として非現実的な高額賃料を維持し続ける家主も存在します。これらの物件は、市場の回復基調から取り残され、「高賃料の空き家」として長期間放置されているのが現状です [1]。

専門家は、これらの物件の家主が市場の実勢価格を受け入れない限り、空室問題の完全な解決は難しいと見ています。

ハノイの路面店市場は、賃料の現実化を進める家主と、高値に固執する家主との間で二極化が進んでいます。市場が本格的な回復軌道に乗るためには、テナントと家主の双方にとって持続可能な賃料水準の形成が不可欠と言えるでしょう。


【参照】

[1] Vietnam.vn, "Thị trường mặt bằng nhà phố cho thuê đang ấm lên (Townhouse rental market is warming up)", https://www.vietnam.vn/en/thi-truong-mat-bang-nha-pho-cho-thue-dang-am-len

出典: Vietnam.vn / Batdongsan.com.vn

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