"日本の菓子メーカー不二家が、ベトナム・タイニン省の工場でカントリーマアムの生産を開始し、2026年6月末までに12市場への輸出を計画している。年間生産能力は3,600トン(約5億枚相当)で、ベトナムが同ブランドのアジア輸出拠点となる。"
不二家、西寧省工場からカントリーマアムを12市場に輸出—ベトナムがアジア輸出ハブに
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- category: ニュース
- subcategory: 日系企業
- summary: 日本の菓子メーカー不二家が、ベトナム・タイニン省の工場でカントリーマアムの生産を開始し、2026年6月末までに12市場への輸出を計画している。ベトナムが同ブランドのアジア輸出拠点となる。
- source: Tuoi Tre News / Nikkei Asia
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日本の老舗菓子メーカー不二家(Fujiya)が、ベトナム南部タイニン省の工場でソフトクッキー「カントリーマアム」の生産を開始し、2026年6月末までにアジア・南アジアの12市場への輸出を計画していることが明らかになった。
不二家ベトナム(Fujiya Vietnam)は2025年11月に同工場の操業を開始しており、これがカントリーマアムブランドとして初の海外生産拠点となる。年間生産能力は3,600トン(約5億枚相当)で、まず2026年3月にタイへの販売を開始し、続いて韓国・台湾への輸出を予定している。6月末までにはインドネシア、インド、バングラデシュなど東南アジア・南アジアの主要市場への出荷が計画されている。
これまでカントリーマアムは主に神奈川県秦野市の工場で生産・輸出されていたが、12の輸出先市場のうち9市場は現在日本からの輸入品を受け取っており、不二家はこれらの市場への供給を段階的にベトナム工場に移行させる方針だ。
製品の現地化も進めており、ベトナム向けには健康志向や軽い味覚の嗜好に合わせて甘さを抑えた仕様に変更。韓国向けにはよりリッチで甘みの強いフレーバーに調整するなど、市場ごとの最適化を図っている。
不二家ベトナムの東上渡浩之代表は、「日本では経済成長とともにソフトクッキーの消費が増加する傾向があり、ベトナムや他国でも同様のトレンドが期待できる」と述べている。タイニン省の工場はまだ余剰用地があり、生産能力の拡大や他の菓子製品の製造も検討しているという。
不二家は創業100年以上の歴史を持ち、ケーキ、クッキー、キャンディー、チョコレート、飲料の製造・販売に加え、国内1,000店舗以上を展開する。2025年の連結売上高は約1,195億円(約7億7,000万ドル)で、前年比8%超の増収を達成した。
日本貿易振興機構(JETRO)によると、ベトナムで日系企業に雇用される工場労働者の平均年収は5,270ドルで、日本や中国と比較して低コストでの生産が可能だ。不二家ベトナムの工場長は「日本と同等品質の菓子をより低コストで生産できる」と語っており、ベトナムの多国間貿易協定を活用した原材料の低コスト調達も競争力の源泉となっている。
アジノモトやキューピーなど他の日系食品メーカーもベトナムでの事業拡大を進めており、ベトナムが日系食品産業のアジア展開における重要な生産・輸出拠点として定着しつつある。



