"ベトナムの首都ハノイ市は、都市の空気質改善と持続可能な交通システムの構築に向けた取り組みを加速させています。ハノイ市建設局の発表によると、2026年4月18日より新たに53台の電動バスが運行を開始しました [1]。 今回追加された電動バスは、路線番号16、24、29で運行されます。これらの車両の導..."
ハノイの公共交通グリーン化が加速
ベトナムの首都ハノイ市は、都市の空気質改善と持続可能な交通システムの構築に向けた取り組みを加速させています。ハノイ市建設局の発表によると、2026年4月18日より新たに53台の電動バスが運行を開始しました [1]。
今回追加された電動バスは、路線番号16、24、29で運行されます。これらの車両の導入は、「ハノイ・メトロ第3号線のための持続可能な都市交通開発プロジェクト」の資金援助を受けて実現しました。
この追加により、ハノイ市内で運行される電動バスおよびグリーンエネルギーバスの総数は699台に達しました。内訳は電動バスが560台、CNG(圧縮天然ガス)駆動バスが139台となっており、これは市の補助金対象バスフリート全体の35.8%を占める規模となります。

図:ハノイ電動・グリーンバス導入ロードマップ(Vietnam Insight作成)
2026年末までの野心的な拡大ロードマップ
ハノイ市は、サービス品質の向上と都市部の大気汚染削減を目的として、近代的で環境に優しい車両への移行を段階的に、しかし着実に進めています。
市の計画によると、4月30日までにさらに8つの路線に122台の電動バスを展開する予定です。これが実現すれば、電動およびグリーンバスの総数は821台(電動バス682台、CNGバス139台)に増加し、バスフリート全体の42.1%に相当することになります。
さらに、2026年末までには2つの路線で30台の電動バスを追加する見込みです。これにより、電動およびグリーンエネルギーバスの総数は851台(電動バス712台、CNGバス139台)となり、ネットワーク全体の43.6%を占めることになります。この数字は、市が当初設定していた移行ロードマップの目標を上回るペースでの進捗を示しています。
低排出ゾーンと連動する交通戦略
電動バスの導入拡大は、単なる車両の入れ替えにとどまりません。ハノイ市は、グリーン交通への移行をサポートするため、バス路線の調整やサービスの拡大も同時に進めています。これは、ハノイ市が推進する「低排出ゾーン(Low-Emission Zone)」ロードマップと密接に連動した動きです。
現在、ハノイ市のバスネットワークは、市内の全126のコミューンとワード(区)をカバーしています。都市鉄道(メトロ)路線と並んで、バスはハノイの公共交通のバックボーンとして機能しており、多様なチケットオプションを提供するとともに、ますます近代的で環境に優しい車両へと進化しています。
ベトナム独自のEVメーカーであるVinFastが展開する「VinBus」などの国産電動バスの普及は、大気汚染という深刻な都市問題に対する具体的な解決策を提供しています。また、静かで振動の少ない電動バスは、市民の公共交通機関に対するイメージを向上させ、マイカーやバイクからのシフトを促す重要な要素となっています。
ハノイ市の取り組みは、経済成長と環境保護の両立を目指すベトナムの他の主要都市にとっても、重要なモデルケースとなるでしょう。
References
[1] VnExpress International. "Hanoi to add 53 electric buses from April 18". https://e.vnexpress.net/news/tech/vietnam-innovation/hanoi-to-add-53-electric-buses-from-april-18-5063707.html



