"JLLのレポートによると、ベトナム南部の物流市場では2026年に31万3,000㎡の高品質な新規供給が見込まれる。2025年Q4の平均成約賃料は月額5.04ドル/㎡(前年同期比+2.7%)で、プレミアム物件が賃料上昇を牽引。Eコマース・小売・3PLからの安定した需要が市場を下支えしており、2025年Q4のネット吸収面積は約10万㎡に達した。"
南部ベトナムの物流市場、プレミアム物件が賃料上昇を牽引
ベトナム南部の主要な物流市場では、2026年に31万3,000平方メートルの高品質な新規供給が見込まれており、市場の拡大が続いています。JLLのレポートによると、特にプレミアム物件が市場の賃料上昇を支えています [1]。
安定した需要と緩やかな賃料上昇
2025年第4四半期の平均成約賃料は、1平方メートルあたり月額5.04米ドルに達し、前四半期比で0.3%、前年同期比で2.7%の緩やかな上昇を記録しました。この上昇は、主に新規に供給されたプレミアム物件の高い賃料設定によるもので、市場全体の安定した成長を示しています。
Eコマース、小売、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)からの安定した需要が市場を下支えしており、特に高品質な倉庫への需要は堅調です。2025年第4四半期のネット吸収面積(新規契約面積から解約面積を引いたもの)は約10万平方メートルとなり、市場の健全な需要を反映しています。
| 指標 | 2025年Q4 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 平均成約賃料(月額/㎡) | 5.04米ドル | +2.7% |
| 新規供給予定(2026年) | 31.3万㎡ | - |
| ネット吸収面積 | 約10万㎡ | - |
今後の展望と市場の動向
2026年に予定されている31万3,000平方メートルの新規供給により、ベトナム南部の物流不動産市場はさらに拡大する見込みです。新規供給の多くは、最新の設備と高いスペックを備えたプレミアム物件であり、これが市場全体の品質向上と賃料水準の維持に貢献すると考えられます。
製造業の拡大とサプライチェーンの多様化を背景に、ベトナムの物流不動産市場は今後も安定した成長が期待されます。特に、Eコマースの拡大に伴うラストマイル配送の拠点や、高度な温度管理が求められるコールドチェーン施設への需要が高まると予測されています。
参考文献
[1] Real Estate Asia, "Vietnam South set for 313,000sqm prime logistics supply boost in 2026", https://realestateasia.com/industrial/news/vietnam-south-set-313000sqm-prime-logistics-supply-boost-in-2026
