"ベトナム建設省は、2026年の不動産市場について「活発だが慎重」な展開が続くと予測しています。改正土地法などの法整備が進み、停滞していたプロジェクトが再開することで供給量が増加し、市場はより健全な回復フェーズに入ると期待されています。"
2026年、ベトナム不動産市場は回復基調へ
ベトナム建設省住宅・不動産市場管理局のハ・クアン・フン副局長は、2026年3月4日の政府定例記者会見で、2026年の不動産市場の見通しについて「活発だが慎重な展開が続く」との見解を示しました。特に、住宅・アパートメント分野が市場の成長を引き続き牽引すると予測されています。 [1]
フン副局長は、「購入者や投資家は、法的透明性、インフラの統合、実用的な価値、そして信頼できる開発業者を優先する傾向がますます明確になるだろう」と述べ、市場が投機的な動きから、持続可能な成長へと移行していくとの期待を表明しました。
法整備の進展が市場回復を後押し
2025年は、改正土地法をはじめ、都市・農村計画法、建設法、住宅法など、不動産関連の法制度の見直しと改正が大きく進展した年でした。これらの法整備により、これまで制度上の問題で停滞していた多くのプロジェクトが再開に向けて動き出すと期待されています。
市場回復を支える主な要因:
- 供給の増加: 法的手続きを完了したプロジェクトが市場に供給され、2025年を上回る物件数が期待される。
- 価格の安定: 供給の増加は、近年の過熱気味だった市場価格を調整し、安定化させる効果が見込まれる。
- 実需の回復: 住宅を実際に必要とする人々が、所得に見合った物件にアクセスしやすくなる。
- 流動性の向上: 短期的な投機ではなく、実需と長期的な投資に基づいた、より実質的な市場の流動性回復が期待される。
建設省によると、これらの前向きな変化により、2026年の市場はより明確な回復フェーズに入ると予測されています。
残る懸念材料と今後の課題
一方で、市場は依然として国内外のマクロ経済の変動、金利や資金調達コストの変化、そして環境保護や持続可能な都市開発に関する規制などの影響を受けると指摘されています。フン副局長は、政策運営において、成長目標の達成とリスク管理のバランスを取り続ける必要があると強調しました。
ベトナム不動産協会(VNREA)も、市場は回復の兆しを見せているものの、依然として課題に直面しているとの見方を示しています。 [1] 今後、市場が本格的な回復軌道に乗るためには、法制度の円滑な施行と、マクロ経済の安定が不可欠となります。
投資家や住宅購入者にとっては、プロジェクトの法的側面や開発業者の信頼性を慎重に見極めることが、これまで以上に重要になるでしょう。
参照資料:
[1] Vietnam Investment Review. (2026, March 11). Vietnam's real estate market active but cautious. https://vir.com.vn/vietnams-real-estate-market-active-but-cautious-147881.html
