市場分析:ベトナム高級小売賃料、路面店下落の中でも上昇—クッシュマン&ウェイクフィールドが報告
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市場分析 2026年3月5日 3分で読めます

市場分析:ベトナム高級小売賃料、路面店下落の中でも上昇—クッシュマン&ウェイクフィールドが報告

"クッシュマン&ウェイクフィールドの報告によると、ベトナムの一般路面店賃料は下落傾向にある一方、高級ブランドが集まる一等地では賃料が上昇。ハノイのホアンキエム区高級モールは前年比4%増を記録。"

市場分析:ベトナム高級小売賃料、路面店下落の中でも上昇—クッシュマン&ウェイクフィールドが報告

概要

クッシュマン&ウェイクフィールドの最新レポート「Main Streets Across the World」によると、ベトナムの路面店の賃料は全体的に下落傾向にあるものの、高級ブランドが出店する一部のエリアでは賃料が記録的な高水準に達していることが明らかになった。特にハノイとホーチミン市では、供給が限られる中、海外の高級ブランドからの強い需要が賃料を押し上げている。この二極化は、ベトナムの小売市場が新たな成長段階に入ったことを示唆している。

二極化する小売市場

レポートによると、ベトナムの小売市場では、一般的な路面店と高級ブランドが集まる一等地とで、賃料の動向が大きく異なっている。

ハノイのチャンティエン通りのような伝統的な商業エリアでは、平均路面店賃料が前年比で7%の戦術的な調整(下落)を見せた。一方で、同地区(ホアンキエム区)にある高級ショッピングモールや高級ホテルの商業スペースでは、賃料が前年比で4%上昇した。これは、フランス、イタリア、韓国などの大手高級ブランドが、質の高いプライムスペースを求めて積極的に出店しているためだ。

クッシュマン&ウェイクフィールド・ベトナムの責任者であるホアン・グエット・ミン氏は、「ベトナムの高級小売セクターは、特にハノイとホーチミン市でダイナミックな成長を遂げている」と分析する。限られた供給と旺盛な需要のアンバランスが、一等地の賃料を押し上げる主な要因となっている。

都市 エリア 賃料動向(前年比) 主な要因
ハノイ チャンティエン通り(路面店) -7% 戦術的な調整
ハノイ ホアンキエム区(高級モール・ホテル) +4% 海外高級ブランドの強い需要
ホーチミン市 中心部の高級エリア 上昇傾向 限定的な供給と高い需要

アジア太平洋地域におけるベトナムの地位

この現象はベトナム特有のものではなく、世界的なトレンドの一部でもある。同レポートによると、世界の主要な小売エリアの賃料は平均で4.2%上昇しており、58%の市場で賃料の成長が見られた。

地域別に見ると、南北アメリカが7.9%と最も高い成長を記録し、ヨーロッパは4%の安定した成長を見せた。一方、アジア太平洋地域の成長は2.1%と緩やかであった。このような状況の中で、ベトナムの高級小売市場が力強い成長を見せていることは、アジア太平洋地域におけるベトナムの地位が向上していることを示している。

ミン氏は、「この供給と需要の不均衡が、路面店のショップハウスとショッピングモールの両方で、プライムロケーションの賃料を押し上げている」と述べ、今後もこの傾向が続くと予測している。

まとめ

ベトナムの小売市場は、一般的な路面店の苦戦と、高級ブランドが集まる一等地の活況という、明確な二極化の時代に突入した。これは、消費者の嗜好の多様化と、海外ブランドのベトナム市場への高い関心を反映している。今後、ベトナムがアジアの主要なショッピングデスティネーションとして成長していくためには、質の高い小売スペースの供給をいかに増やしていくかが鍵となるだろう。


参照元:

出典: manus

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