"ベトナム商工省(MOIT)は、ASEANで初となる蓄電池システム(BESS)の包括的な価格フレームワーク「Circular 62」を導入しました。二部料金制の採用により、再生可能エネルギーの導入が加速すると期待されています。"
1. Circular 62の導入と意義
ベトナム商工省(MOIT)は、2026年1月26日より「Circular No. 62/2025/TT-BCT」を施行しました。これは、バッテリー・エネルギー貯蔵システム(BESS)に関するASEAN初の包括的な価格フレームワークであり、ベトナムのエネルギー転換における重要なマイルストーンとなります。
2. 二部料金制(Two-part Tariff Mechanism)の採用
このフレームワークの最大の特徴は、正式な二部料金制を導入したことです。
- 容量料金(Capacity Charge): 設備の固定費を回収するための料金。
- 電力量料金(Energy Charge): 実際の充放電に伴う変動費を反映した料金。
この明確な収益モデルにより、投資家にとってBESSプロジェクトの予見可能性が高まり、資金調達が容易になると期待されています。

3. 市場の反応と今後の展開
この政策を受けて、市場はすでに動き出しています。例えば、エネルギー貯蔵ソリューション大手のPylontechは、ベトナムで150MWhの蓄電契約を締結し、東南アジア戦略を前進させています。太陽光や風力発電の出力変動を吸収し、送電網を安定させるBESSは、ベトナムのクリーンエネルギー目標達成に不可欠なインフラとなるでしょう。



