"ベトナムは、タイが輸入するコショウの99.63%を供給し、同国市場で圧倒的なシェアを確立しました。タイ国内の食品・観光産業からの旺盛な需要と、ベトナム産コショウの品質・価格競争力がこの成果を後押ししています。"
ベトナム産コショウ、タイ市場を席巻

▲ タイのコショウ輸入先シェア(左)とベトナムのコショウ主要輸出先(右)。タイ市場ではベトナムが99.63%という圧倒的なシェアを誇る。出典: タイ税関局 / ベトナム農業農村開発省(MARD)
ベトナム産コショウが、隣国タイの市場で圧倒的な存在感を示しています。タイ税関の最新データによると、タイが輸入するコショウのうち、実に99.63%がベトナム産であり、ベトナムはタイにとって最大のコショウ供給国としての地位を不動のものとしました。
市場シェア拡大の背景
この驚異的な市場シェアの背景には、いくつかの要因があります。
- 旺盛な国内需要: タイの食品加工業や活況な観光産業が、スパイスとしてのコショウの需要を押し上げています。
- 限定的な国内生産: タイ国内のコショウ生産量は限られており、国内需要を満たすことができません。
- 地理的優位性: ベトナムとタイは地理的に近く、輸送コストを低く抑えることができます。
- 品質と価格: ベトナム産コショウは、品質と価格の両面で高い競争力を持ち、タイのバイヤーにとって魅力的な選択肢となっています。
ベトナムコショウ・スパイス協会(VPSA)によると、ベトナムは長年にわたり世界最大のコショウ生産・輸出国であり、世界の総生産量の約40%、総輸出量の約60%を占めています。ベトナムの主な輸出先は、中国、米国、インド、UAE、そしてタイなどのASEAN諸国です [1]。
今後の展望
タイ市場での成功は、ベトナムの農業セクター、特にスパイス産業の国際競争力の高さを示す好例です。ベトナムの生産者は、持続可能な農法や品質管理への投資を続けることで、今後も世界市場でのリーダーシップを維持していくことが期待されます。
タイの食品・観光市場が今後も成長を続けると予測される中、ベトナム産コショウの需要も安定して推移する見込みです。両国間の緊密な貿易関係は、地域経済の発展にも貢献していくでしょう。
参照:
[1] Vietnam News. "Việt Nam secures lion’s share of Thailand pepper market". 2026-03-25. https://vietnamnews.vn/economy/1777776/retail-fuel-prices-increase-sharply-ron95-up-more-than-vnd5000-per-litre.html



