"ベトナムの主要証券会社が2026年の強気な業績目標を相次いで発表しています。SSI証券、VPS証券、VCBS証券などは、FTSE新興国市場格上げによる外国資金流入と国内投資家の増加を背景に、取引高・収益の大幅増加を見込んでいます。"
ベトナム証券各社、2026年に強気目標を設定
ベトナムの主要証券会社が、2026年に向けて強気な業績目標を相次いで設定しています。背景には、FTSEラッセルによる新興国市場への格上げ期待と、それに伴う市場の活性化を見込んだ戦略があります [1]。
主要証券会社の2026年目標
| 証券会社 | 2026年税引前利益目標 | 前年比成長率 | 主な戦略 |
|---|---|---|---|
| SSI証券 | 5兆ドン(約250億円) | +35% | 機関投資家向けサービス強化、ウェルスマネジメント拡大 |
| VNDIRECT証券 | 4.5兆ドン(約225億円) | +40% | リテール顧客基盤の拡大、デジタル・トランスフォーメーション推進 |
| VPS証券 | 4兆ドン(約200億円) | +30% | 信用取引シェアの維持・拡大、デリバティブ商品強化 |
| ホーチミン市証券(HSC) | 3.5兆ドン(約175億円) | +25% | 投資銀行業務の強化、リサーチ能力の向上 |
最大手のSSI証券は、前年比35%増となる5兆ドンの税引前利益目標を掲げています。同社は、FTSE格上げによって増加が見込まれる海外機関投資家向けのサービスを強化する方針です。
格上げ期待が追い風に
各社が強気な目標を設定する最大の理由は、ベトナム市場の「新興国市場」への格上げが現実味を帯びてきたことです。プレファンディング要件の緩和など、制度改革が進展していることから、市場関係者の間では2026年中の格上げ実現への期待が非常に高まっています。
格上げが実現すれば、新興国市場に連動するインデックスファンドなどから、受動的に数十億ドル規模の資金が流入すると試算されています。これにより、市場全体の売買代金が増加し、証券会社の収益機会が大幅に拡大すると見込まれています。
ある証券アナリストは、「証券業界は、市場拡大の恩恵を最も直接的に受けるセクターだ。各社の強気な目標は、決して非現実的なものではない」と分析しています。
3月9日の市場急落は一時的な調整と捉えられており、証券各社は中長期的な成長路線に揺るぎない自信を持っているようです。
[1] The Investor. "Vietnamese brokerages set bold targets for 2026 amid market status upgrade expectations". 2026年3月10日. https://theinvestor.vn/vietnamese-brokerages-set-bold-targets-for-2026-amid-market-status-upgrade-expectations-d18490.html



