"3月9日のVN-Index歴史的急落(-6.4%、-115ポイント)から2日で約80ポイントを回復。SSI証券の過去データ分析によれば、同様の急落後には80%の確率で回復し、1ヶ月後平均+6.6%、1年後平均+30%のリターンが見込まれます。"
市場分析:VN-Index急落後の回復シナリオ
3月9日の歴史的な急落から2日連続で反発したベトナム株式市場。市場の関心は、この回復が本物なのか、そして今後の展開に移っています。大手証券SSIリサーチの分析を基に、過去のデータから見た回復シナリオを探ります [1]。
歴史は繰り返すか?過去の急落後のパフォーマンス
SSIリサーチは、過去にVN-Indexが1日で5%以上下落したケースを分析。その結果、急落後には高い確率で市場が回復するという興味深い傾向が明らかになりました。
過去の急落後のVN-Indexのパフォーマンス
- 2週間後: 80%の確率で上昇
- 1ヶ月後: 平均リターン +6.6%
- 1年後: 平均リターン +29.8%
このデータは、パニック売りが一巡した後、市場は펀더멘털価値に回帰する傾向があることを示唆しています。今回の急落が中東情勢という外部要因に起因するものであることを考慮すると、ベトナム経済の成長ストーリーそのものが揺らいだわけではなく、過去と同様の回復パターンを辿る可能性は十分に考えられます。
回復を支える2つの要因
今回の回復局面を支える主な要因として、以下の2点が挙げられます。
インサイダー(経営陣)による自社株買い:
ホアファットグループ会長をはじめとする多くの企業経営者が、数十億円規模の自社株買いを行いました [2]。これは、自社の株価が割安であるという経営陣からの強力なメッセージであり、投資家心理を支える大きな要因となります。FTSE新興国市場への格上げ期待と制度改革:
プレファンディング要件の事実上撤廃など、海外投資家を呼び込むための制度改革が着実に進んでいます [3]。2026年中のFTSE新興国市場への格上げが実現すれば、数十億ドル規模のパッシブ資金の流入が見込まれ、市場の中長期的な上昇トレンドを形成する原動力となります。
短期的なリスクと今後の見通し
一方で、SSIリサーチは「上昇への道は平坦ではない」とも指摘しています。中東の地政学的リスクが再燃すれば、原油価格の再高騰を通じてインフレ懸念が強まり、市場が再び調整局面に入る可能性は否定できません。
しかし、ベトナム政府の迅速なエネルギー安全保障対策や、企業の펀더멘털に対する経営陣の自信を考慮すると、今回の急落は「健全な調整」であり、長期的な上昇トレンドにおける絶好の買い場であったと、後々評価されることになるかもしれません。
投資家は、短期的なボラティリティに一喜一憂することなく、ベトナム経済の長期的な成長ポテンシャルに目を向けるべきでしょう。
[1] Lao Dong News. "Stock market recovers for the second consecutive session and regains the 1,700 point mark". 2026年3月11日.
[2] The Investor. "Vietnamese corporate leaders deploy millions of US dollars to buy stocks as market plunges". 2026年3月11日.
[3] ASEAN Briefing. "Vietnam Eases Foreign Access to Equities: What the New Rules Mean for Global Investors". 2026年3月11日.



