"ベトナムで銀行口座を開設する際の手続き、必要書類、主要銀行の特徴を詳しく解説します。外国人個人および外国企業がベトナムで銀行口座を開設する際の実務的なガイドです。"
ベトナムの銀行口座開設ガイド:外国人・外国企業向け(2026年版)
はじめに
ベトナムでのビジネス展開や長期滞在において、現地銀行口座の開設は不可欠なステップです。本記事では、2026年現在の最新情報に基づき、外国人と外国企業がベトナムで銀行口座を開設する際の手順、必要書類、注意点を詳しく解説します。
1. 外国人が個人口座を開設する場合
対象者
- ベトナムに12ヶ月以上滞在する許可を得ている外国人
- 有効なビザ(3ヶ月以上が望ましい)を所持していること
必要書類
銀行によって若干の違いはありますが、一般的に以下の書類が必要です。
- パスポート: 有効期間が6ヶ月以上残っているもの
- ビザまたは一時滞在許可証(TRC): 有効なもの
- 居住証明書: 滞在先の公安が発行する居住証明書、または住居の賃貸契約書
- 労働許可証または労働契約書: 収入源を証明するために求められる場合があります
- 申請書: 各銀行所定のフォーム
| 銀行名 | 特徴 | 必要書類(特記事項) |
|---|---|---|
| Vietcombank | 国内最大手の一つ。支店網が広く、外貨預金にも対応。 | 比較的厳格な書類審査。労働許可証を求められることが多い。 |
| Techcombank | デジタルバンキングに強い。モバイルアプリの利便性が高い。 | 比較的柔軟な対応。ビザの種類によっては開設可能な場合がある。 |
| TPBank | 若者向けの革新的なサービスが特徴。LiveBank(自動取引機)での口座開設も可能。 | LiveBankではパスポートと顔認証で開設できる場合がある。 |
| HSBC Vietnam | 外資系銀行。グローバルなサービスを求める場合に便利。 | 本国の口座情報や収入証明など、追加の書類を求められることがある。 |
口座開設の手順
- 銀行と支店の選択: 自身の滞在先や勤務先に近い支店を選びます。
- 書類の準備: 上記の必要書類をすべて揃えます。
- 銀行訪問: 営業時間内に銀行の窓口を訪れ、口座開設の意向を伝えます。
- 申請書の記入: 担当者の指示に従い、申請書に必要事項を記入します。
- 書類の提出と本人確認: パスポートなどの原本を提示し、本人確認を受けます。
- 初期預金の入金: 最低預金額(通常50,000〜100,000VND)を入金します。
- キャッシュカードとオンラインバンキングの設定: 後日、キャッシュカードが発行され、オンラインバンキングの利用登録を行います。
2. 外国企業が法人口座を開設する場合
必要書類
法人口座の開設には、個人口座よりも多くの書類が必要です。
- 投資登録証明書(IRC)
- 企業登録証明書(ERC)
- 会社の定款
- 代表者のパスポートとビザ
- 会計主任の任命決定書(いる場合)
- 会社の印鑑
- 申請書: 各銀行所定のフォーム
口座開設の手順
- 銀行の選定: 取引規模や海外送金の頻度などを考慮し、最適な銀行を選びます。
- 書類の準備と公証: すべての書類を準備し、必要に応じて公証手続きを行います。
- 銀行との事前相談: 担当者と連絡を取り、必要書類や手順について最終確認を行います。
- 銀行訪問と申請: 代表者が銀行を訪問し、申請手続きを行います。
- 審査: 銀行による審査が行われます(数日〜数週間かかる場合があります)。
- 口座開設完了: 審査が完了すると、口座が開設され、オンラインバンキングなどが利用可能になります。
3. 注意点
- 言語: 地方の支店では英語が通じない場合があります。ベトナム語が堪能な知人や通訳の同伴が推奨されます。
- 情報の正確性: 申請書に記入する情報は、すべての公的書類と完全に一致している必要があります。
- 規制の変更: ベトナムの銀行規制は頻繁に変更される可能性があります。口座開設前には、必ず最新の情報を銀行に確認してください。
まとめ
ベトナムでの銀行口座開設は、適切な準備を行えばスムーズに進めることができます。特に、必要書類を事前に正確に揃えることが重要です。本ガイドを参考に、ご自身のニーズに合った銀行を選び、円滑なベトナムでのビジネス・生活をスタートさせてください。



