"ベトナム株式市場のVN-Indexは2026年3月、外国人投資家が買い越しに転換する可能性が高まっている。FTSE新興市場昇格への期待と財務省通達08号による市場アクセス改善が外国資金の流入を促進しており、証券会社各社は1,300〜1,350ポイントの支持線を維持した上昇を予測している。"
ベトナム株式市場、3月は外国人買い越しに転換か—FTSE昇格期待と格付け改善が後押し
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- category: 市場分析
- subcategory: 株式市場
- summary: ベトナム株式市場(VN-Index)は2026年3月、FTSE新興市場昇格への期待と国家信用格付け改善の動きを背景に、外国人投資家が買い越しに転換する可能性が高まっている。市場関係者は1,900ポイント台回復を見込む。
- source: Vietnam Insight編集部
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ベトナム株式市場(VN-Index)は2026年3月、外国人投資家が買い越しに転換する可能性が高まっている。FTSE新興市場昇格への期待感と、財務省によるムーディーズとの格付け引き上げ協議が市場心理を好転させており、市場関係者の間では3月中に1,900ポイント台を回復するとの見方が広がっている。
外国人投資家は2025年を通じて売り越しが続いており、VN-Indexの上値を抑える要因となっていた。しかし2026年に入ってからは、FTSE新興市場昇格への期待から外国人の売り越し幅が縮小傾向にある。FTSEが2026年9月の定期見直しでベトナムを新興市場に昇格させれば、パッシブファンドを中心に13億〜20億ドル規模の外国資金が流入するとの試算があり、この期待感が市場を下支えしている。
セクター別では、銀行株と不動産株が外国人投資家の注目を集めている。銀行セクターは不動産識別コード制度の施行による担保評価の効率化と信用リスクの低減が期待され、収益改善につながるとの見方がある。不動産セクターは政府の住宅供給拡大政策と首相の価格抑制指示を受け、実需に基づいた健全な市場回復が期待されている。
テクニカル面では、VN-Indexは2026年2月末時点で1,870〜1,890ポイントのレンジで推移しており、1,900ポイントが次の抵抗線となっている。この水準を突破できれば、2025年の高値である1,950ポイント台を目指す展開が想定される。
一方、リスク要因としては米国の関税政策の動向と中東情勢の緊張が挙げられる。ベトナムは輸出依存度が高く、米国の追加関税措置は輸出企業の業績に直接影響する。また、中東情勢の悪化による原油価格上昇はベトナムのインフレ率を押し上げる可能性があり、金融政策の引き締めにつながるリスクがある。
市場関係者は3月の相場について「上値余地は限定的だが、外国人の買い越し転換が確認されれば、センチメントが大きく改善する可能性がある」と分析している。



