ベトナムのコメ輸出、2026年初頭は数量5%増も輸出額は11%減
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ニュース 2026年3月13日 3分で読めます

ベトナムのコメ輸出、2026年初頭は数量5%増も輸出額は11%減

"2026年1-2月のベトナムのコメ輸出量は約130万トン(前年比+5%)。しかし平均輸出価格が15.4%下落し、輸出額は5億9930万ドルと11.2%減少。フィリピンが47.6%を占め、中国向けは5.8倍に急増しました。"

ベトナムのコメ輸出、2026年初頭は数量5%増も輸出額は11%減

2026年3月13日、ハノイ – ベトナム農業環境省の報告によると、2026年最初の2ヶ月間におけるベトナムのコメ輸出量は約130万トンに達し、前年同期比で5%増加しました。しかし、輸出額は約5億9930万ドルにとどまり、前年同期比で11.2%減少しました。

輸出価格の下落が響く

この数量増・金額減という状況の主な要因は、輸出価格の下落です。同期間の平均輸出価格は1トンあたり464.1ドルと推定され、前年同期から15.4%下落しました。これは、世界的なコメ市場の供給状況の変化や、主要輸入国からの需要動向を反映しているとみられます。

主要市場の動向

ベトナム産米の最大の輸出先は依然としてフィリピンで、総輸出量の47.6%を占めました。フィリピンへの輸出は前年同期比で17.6%増加しており、安定した需要を示しています。

注目すべきは、第2位の市場である中国への輸出が5.8倍と急増したことです。これは、中国国内の需要回復や政策変更が影響している可能性があります。一方、第3位の市場であるガーナへの輸出は31%減少しました。

市場の展望と課題

現在、ベトナムの5%砕米の価格は1トンあたり最大365ドルで推移しており、先週から横ばいです。バイヤーがさらなる価格下落を期待しているため、取引活動は鈍化しています。同時に、国内では冬春作の収穫がピークを迎えており、供給量が増加しています。

専門家は、今後の価格動向は、主要輸入国の購買意欲と、インドやタイといった他の主要輸出国との競争に左右されると分析しています。また、中東の紛争はアフリカへのコメ輸送に直接的な影響は与えていないものの、保険料や燃料費の高騰による運賃上昇が、輸出業者の収益を圧迫する要因となっています。

ベトナムのコメ輸出業界は、輸出先の多様化を進めるとともに、高品質な香米など付加価値の高い製品へのシフトを加速させることで、価格変動リスクに対応していく必要があります。


出所:

出典: Vietnam Ministry of Agriculture and Environment

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