住友商事、ベトナムで小型スーパー「フジマート」を拡大、2028年までに50店舗体制へ
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ニュース 2026年3月23日 3分で読めます

住友商事、ベトナムで小型スーパー「フジマート」を拡大、2028年までに50店舗体制へ

"住友商事は、ベトナムで展開するスーパーマーケット「フジマート」の小型店舗フォーマットを本格的に拡大する。都市部の単身者や小規模世帯の需要を取り込む狙いで、2028年までに50店舗体制を目指す。"

都市部の「個食」需要を狙い、コンビニとの中間サイズで差別化

住友商事は、ベトナムの現地小売大手BRGグループと共同で展開するスーパーマーケット「フジマート」について、店舗面積150〜300平方メートル程度の小型フォーマットの出店を加速させる。2026年3月22日、ハノイ市内に初の小型店をオープンした。今後、都市部の人口密集地を中心に店舗網を拡大し、2028年までに50店舗体制を構築する計画だ。 [1]

この小型店は、従来の大型スーパーマーケットとコンビニエンスストアの中間に位置づけられる。主なターゲットは、都市部に増加している単身者や小規模世帯だ。これらの層は、大型スーパーほどの品揃えは求めない一方で、コンビニよりも生鮮食品や総菜が充実している店舗を好む傾向がある。

フジマートの小型店では、日本式の品質管理を徹底した生鮮食品や、店内で調理する総菜・弁当、インストアベーカリーといった「中食」商品を強化する。これにより、品質と利便性の両方を重視する消費者のニーズに応える。

店舗フォーマット 店舗面積 特徴
大型店 1,000㎡以上 豊富な品揃え、ファミリー層向け
小型店 150〜300㎡ 生鮮・総菜を強化、単身・小規模世帯向け
コンビニ 100㎡前後 利便性重視、加工食品中心

経済成長を背景に近代的小売市場が拡大

ベトナムでは、経済成長に伴う所得向上を背景に、伝統的な市場からスーパーマーケットやコンビニといった近代的な小売業態へのシフトが急速に進んでいる。特に、食品の安全性や品質に対する消費者の関心が高まっており、日本式の衛生管理や商品開発ノウハウを持つフジマートにとって、大きな事業機会となっている。

住友商事は、2018年にBRGグループと資本提携し、フジマートの運営に参画。ハノイを中心にこれまで大型店を展開してきた。今回の小型店フォーマットの導入は、多様化する消費者のライフスタイルにきめ細かく対応し、さらなるシェア拡大を目指すための重要な戦略となる。

同社は、小型店の多店舗展開で得られる購買データを活用し、顧客ニーズに合わせた商品開発やマーケティングを強化していく方針だ。激化するベトナムの小売市場において、日本式の品質とサービスを武器に、フジマートがどのような成長を遂げるか注目される。


参考文献
[1] 日本経済新聞 (2026, March 22). 住友商事、ベトナムで小型スーパー50店 28年までに.

出典: Fruitnet, The Investor

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