"2026年3月10日、フィリピンのファストフード大手ジョリビー・フーズ・コーポレーション(JFC)は、同社が保有するベトナム最大のコーヒーチェーン「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」のベトナム証券取引所における新規株式公開(IPO)を検討していることを正式に発表した。この動きは、ベトナムの活況な飲食市場における同社のプレゼンスをさらに強化し、ブランドの次なる成長フェーズへの移..."
ハイランズコーヒー、ベトナムでのIPOを検討―国内最大のコーヒーチェーンが新たな成長段階へ
2026年3月10日、フィリピンのファストフード大手ジョリビー・フーズ・コーポレーション(JFC)は、同社が保有するベトナム最大のコーヒーチェーン「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」のベトナム証券取引所における新規株式公開(IPO)を検討していることを正式に発表した。この動きは、ベトナムの活況な飲食市場における同社のプレゼンスをさらに強化し、ブランドの次なる成長フェーズへの移行を加速させるための戦略的な一手と見られている。
国内No.1ブランドの次なる一手
JFCの発表によると、ハイランズコーヒーの取締役会は、ベトナム国内での単独上場に向けた評価を開始した。IPOが実現すれば、ハイランズコーヒーは自国市場で直接資本を調達する道が開かれ、企業としての知名度向上や東南アジア全域への事業拡大に向けた戦略的集中が一層鋭敏になることが期待される。
ハイランズコーヒーは、2012年にJFCが株式の過半数を取得して以来、驚異的な成長を遂げてきた。買収当時わずか56店舗だった店舗網は、現在ではベトナム国内で約1,000店舗にまで拡大し、名実ともに関係者が「議論の余地なきNo.1コーヒーチェーン」と認める存在となっている。伝統的なベトナムコーヒーとモダンなカフェ空間を融合させたスタイルが、幅広い層の支持を集めている。
今回のIPO計画は、この成功を基盤に、さらなる飛躍を目指すための重要なステップとなる。同社はすでに国内外の専門アドバイザーを起用し、上場の具体的な構成、プロセス、タイミングに関する検討に着手しているという。市場関係者や規制当局の承認を前提として、2027年第1四半期までの上場完了を目標としている。
IPOの狙いとベトナム市場の可能性
IPOを検討する背景には、ベトナムのコーヒー市場が持つ巨大なポテンシャルがある。経済成長に伴う中間層の拡大、都市部におけるライフスタイルの西洋化、そして深く根付いたカフェ文化が、市場の成長を力強く後押ししている。ハイランズコーヒーは、この追い風を最大限に活用し、店舗網のさらなる拡大や新業態の開発、そして近隣の東南アジア諸国への展開を加速させるための資金を確保したい考えだ。
また、上場企業となることで、ブランドの信頼性や透明性が向上し、優秀な人材の確保や異業種との提携においても有利に働く可能性がある。ベトナム国内では、チュングエン・レジェンド(Trung Nguyên Legend)やザ・コーヒーハウス(The Coffee House)、さらにはスターバックス(Starbucks)といった国内外の競合がひしめき合っており、競争は激化の一途をたどっている。このような市場環境において、IPOによる資金調達とブランド価値の向上は、ハイランズコーヒーが競争優位性を維持し続ける上で不可欠な要素となるだろう。
今後の展望
今回のIPO計画は、現時点ではまだ初期段階であり、最終的な条件や実現が保証されたものではない。しかし、ベトナム最大のコーヒーチェーンが自国市場での上場を目指すというニュースは、同国の飲食業界および資本市場にとって極めて大きな意味を持つ。成功すれば、他の国内有力ブランドが後に続く可能性も高く、ベトナム経済の新たな活力を象徴する出来事となるだろう。
ハイランズコーヒーが、ベトナムの国民的ブランドから、東南アジアを代表するグローバルブランドへと飛躍できるか。その試金石となる今回のIPO計画の行方に、国内外の投資家から熱い視線が注がれている。
出典:
- Inquirer.net: Jollibee's Highlands Coffee plans Vietnam IPO 1



